「時計の読み方」の教え方は?生活の中で時計を自然に学ぼう
みなさんは何歳から時計を読めたでしょうか。
早ければ3歳ぐらいから読めた人がいるかも知れませんが、小学校2年生の算数で習う範囲になりますので、遅くとも小学校3年生には読めていたのではないかと思います。
小学校2年生になれば習うことですので、時計が読めなくても焦る必要はないという意見もありますが、時計を読めるようになるとたくさんのメリットがあります。
そんな時計を読めることのメリットから時計の読み方の教え方までをまとめてみました。
我が子に、どうにか早く時計を読めるようになって欲しいという、お父さん、お母さんの助けになりましたら幸いです。
1.時計を読めることのメリット
生活のリズムがつく
朝は6時に起きて、夜は9時に寝る。
このような規則正しい生活を一人で送れるようにするためには、時計を読めることが必要です。
お父さん、お母さんの力を借りて規則正しい生活を送れている場合も、生活リズムとしては問題ないですが、できることなら一人でできるようになって欲しいものですよね。
誰かにやらされていることと、自らが進んで行なっていることでは、結果が同じでも、意味が違うものになるのではないでしょうか。
スケジュールを立てることができる
時計を読むことができ、時間の概念を理解していなければ、スケジュールを立てることができません。
スケジュールを立てた結果、それに対してどう行動できたのか?こういった小さな体験の積み重ねが子供の成長に大きく役立つのではないでしょうか。
ただ、スケジュールを立てることができるといっても、まだ相手は子供です。
子供は色々な事に興味を持つため、スケジュールを立てたことを忘れてしまったりすることもしばしばありますので、そんな時は、お父さん、お母さんが思い出させてあげるように手助けしてください。
スケジュールを守れるように手助けしてあげながらでも、結果としてスケジュールを守れたということは、大きな自信になるはずです。
時計を読める自分に自信がつく
小学生2年生で習う内容の時計の読み方を、それよりも前に理解していればすごいですよね。
周りの友達が時計を読めない中で、時計を読めたらきっと自信になるでしょう。
誰かと比較して、自尊心を保つということばかりをしていれば教育上は良くないのかも知れませんが、時間や数字、色のような概念はいずれ誰しもが理解できるような内容となりますので、これぐらいは寛容に受け止めてあげてもよいのではないかと思います。
こういった自信も、その子の人生に良い循環を生み出すものではないでしょうか。
2.「時計の読み方」の教え方(準備編)
アナログ時計を用意しよう
家の時計はアナログ時計でしょうか。
もし、そうでないなら、まずアナログ時計の用意から始めましょう。
アナログ時計が生活の中にあることで、触れる機会が多くなり、時計の読み方を覚える速度も早くなります。
真正面はもちろん、横からでも見えるものであれば、場所を問わず時計を確認することができます。
変わったものとしては、鳩時計もオススメです。
鳩時計のような仕掛け時計は時間とともに仕掛けが動く仕組みなので、時間を意識しやすいです。
中には、電車が動くような仕掛け時計もありますので、男の子であれば大喜びして時計に興味をもってくれるのではないでしょうか。
腕時計もオススメ
アナログ時計である腕時計もオススメです。
子供が好きなキャラクターの腕時計などであれば、自ら進んで腕時計をつけてくれるでしょうし、時計に触れる機会が増えますので、時計の読み方を覚える速度もあがります。
ただ、あくまでも時計の読み方を覚えてもらうことがメインですので、時間が正確に確認できる、見やすい腕時計を選びましょう。
短針と長針の意味を教えよう
時計の針は、「時針」「分針」「秒針」の3つがあります。
「時針」は何時かを示し、「分針」は、何分かを示し、「秒針」は何秒かを示しています。
まずはそれぞれの針の役割を教えてあげましょう。
その後、6時、12時などの何時ちょうどの時間から教え、30分、15分など細かな時間も順番に教えてあげましょう。
いきなり細かな内容を教えてしまうと、時計に対して苦手意識を持ってしまう可能性もありますので、ここは時間をかけてゆっくりと進めていきましょう。
3.「時計の読み方」の教え方(実践編)
いま何時?と聞いてみよう
いま何時?と聞いてあげることで子供は頑張って時計を読もうとします。
時計に触れる機会を増やすことが時計の読み方を覚える速度につながりますので、細かく聞いてあげましょう。
時間を間違えることもあると思いますが、その時には「今は短い針が6で長い針が12だから6時だよ」などと教えてあげて、理解を深めるようにしてあげましょう。
そして、きちんと時計を読めていたときはしっかりと褒めてあげましょう。
褒められることでやる気があがり、やる気があがるとさらに時計が読めるように自ら進んで学ぼうとするので、ここも大事なポイントです。
イベントと結びつけよう
3時のおやつ、6時のご飯、7時のお風呂などあらかじめ家庭でルールを決めておくこともオススメです。
その時間に何をするのかを意識することで、時間という概念への意識が強くなります。
おやつなどの子供にとって嬉しいイベントだけでなく、お着替えやお片づけなどの時間も意識させることで、待ち遠しい時間と、締め切りのある時間を経験することができます。
色々な時間を経験することで成長につながるとは思いますが、大人も苦手なように、子供にとっても締め切りのある時間はやっぱり苦手です。
時間通りに子供が行動することは難しいという心持ちで、ゆとりをもって時間の管理をしてあげてください。
時間が過ぎても「時間が過ぎちゃったね。じゃあ、次は何時までにしよう」とリスケジュールするなど、達成するように手助けしてあげましょう。
そして、きちんとできたときには、しっかりと褒めてあげましょう。
日記を書いてもらおう
出来事と時計を結びつけることは、イベントと結びつけることと同じく有効だと思います。
その発展型というのが、この日記を書いてもらおうです。
左の時計から右の時計に変わるまでの間にしていたことを思い出して、一日の終わりに書いてもらいましょう。
はじめの内は、「ごはん」や「ようちえん」など簡単な内容で構いません。
日記を書いている時は、親子におけるコミュニケーションの好機だと思いますので、「ごはんは何を食べたの?」「ようちえんでは何をしていたの?」など子供にどんどんと質問をしてあげましょう。
日付や曜日も合わせて書くことで、時間に対する意識が大きく変わるかと思いますので、これを機会に合わせて教えてあげてください。
「時計の読み方」の教え方についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
時計を読めることになるメリットは多くありますが、自身が考える最大のメリットはスケジュールを立てることができるようになることだと思います。
計画、実行といった繰り返しを今後の人生で経験していくことになると思いますが、まず計画を立てることができなければ、この一連のプロセスを経験することができません。
どんな小さなことでも良いかと思うのですが、計画を立て、実行し、成功するという経験を得ることができれば、今後の人生の糧になるのではないかと思います。
こうした成功体験の積み重ねは、子供の人格や人生に大きく影響してくると思いますので、しっかりと経験させてあげたいですね。
まずは、「時計の読み方」を通じて、時計が読めるようになるという成功体験をさせてあげましょう。