サラリーマンAのブログ ~手に職と、ハッピーリタイアを求めて~

30代サラリーマンの業務や自己啓発の記録、世の中の気になる事柄についてのブログです。

『何を着るかで人生は変わる』(しぎはらひろ子、三笠書房)の感想

この書籍を読んだ「きっかけ」と「理由」


「きっかけ」
自身が選んだ本だけでは知識が偏るため、奥さんに頼んで本を借りてきてもらうことがあります。その借りてきたもらった本の中の一冊で、タイトルに惹かれたというのがきっかけです。

 

「理由」
20代の時は今までの延長で服装を選ぶことがほとんどでした。しかし、30代になり以前の服を着ようとすると何か似合わないような感じがしました。その時ぐらいから年齢にふさわしい服装とはどのようなものなのだろうか、と考えることが多くなりました。とはいえ、家族を持ち、予算も限られているため、闇雲に服装を揃えるような方法では予算が足りませんので、可能な限り予算を抑えてオシャレを楽しみたいと考えています。ファッション雑誌などではトレンドが主で、何を、どう着ることがふさわしいという視点があまりないため、この視点で書かれている書籍に興味を持ったというのが理由です。

 

書籍の概要


全5章と付録から構成されています。

必要な服はどんな服で、理想の自分はどのようなものか、という視点で進んでいきます。ファッションの世界で生きている人だけあって、やはり「デザイン」「色」については非常に詳しく、トータルでの「コーディネート」というものがどうあるべきか、具体的にブランド名なども交えて書かれています。

 

書籍の感想


目的の達成度 ★★★★☆
読みやすさ  ★★★★★

目的の達成度については、星4とさせていただきました。この本は「自分に似合う服」を選ぶ大切さについて書かれています。「自分に似合う服」を選ぶには「自分を知る」ことから始める必要があります。第5章で3ステップにより「理想の自分」を見つけるというものがありますが、ここで時間がかかり、自分のことは自分が一番わかっていないのだなと改めて感じました。この事に気づかせてくれたという点では星5でもよかったのですが、女性向けに書かれている本であり、やや男性の自分としてはイメージしにくいところもあったため、星4としました。

読みやすさについては、星5とさせていただきました。文字量が多すぎず、章ごとで約40ページずつほどなので、あっという間に読み終えることができます。また、必要に応じて図なども記載されており、イメージしやすく理解しやすい内容でした。具体的なブランド名が記載されていることもイメージのしやすさという点では良かったと思います。

女性向けに書かれている本ですが、男性が見ても勉強になる本だと思います。似合う服を探している人、持っている服をどう減らしたらいいのかわからない人などにおすすめな本だと思います。また、個人事業主などで自分自身のイメージが商売に結びつくような人にもおすすめな一冊です。

 

印象に残ったフレーズ


「あなたにはスタイルがある」
パリで、おしゃれな人に送る最高の賛辞がこの言葉だそうです。「スタイル」には「自分がどうありたいかという意志」があり、「あなたの生き方と個性が、その洋服にピタリと重なっている」という意味が込められています。

「ベーシック八割、トレンド二割」で十分
ファッション誌に書いてあることを鵜呑みにしすぎると、トレンド服ばかり買い続けることになってしまいます。基本は、自分に似合っていて、もともと持っている魅力をさらに引き立てる服を選ぶことが重要で、流行はその次になります。

「麻」を上手に扱えたらおしゃれ上級者
麻は品のいいカジュアルをつくるのに最高の素材ですが、一日来たらシワシワになるので、お手入れがとても大変です。こういった素材のものをサラッと素敵に着ている人は上級者だということが書かれていました。日本でもおしゃれな人の夏の服装を描いている場面では、「麻」を使用していることがあります。季節感がありますが、扱いは難しいため、こういうものをサラッと着ている人が上級者だという意見には、非常に納得感がありました。

なぜ私はシャネルのブローチをつけるのか

このようなブランド丸出しのものについては好き嫌いが分かれるところかと思います。筆者についても敬遠しがちだったようですが、著者デビューをした時に購入をして現在も使用しているようです。「あなたが女性をコルセットから解放したように、私はファッションの呪縛から女性を解放します」という誓いをシャネルに立て、これを着けることは「尊敬するシャネルを身につけるにふさわしい自分であること」という自身との約束の証でもある、ということでした。服装の持つ不思議なパワーではないですが、その時々にあった服装をすると、スイッチが入るみたいなことは往々にしてあるかと思います。こういった不思議なパワーを上手に使うということも、ファッションには必要なのかも知れません。